日本の家は寒いんです!
くらはし建築代表の倉橋猛です。
12月に入り少し冬らしくなってきました。
今年の冬は特に多くのテレビで「電気代金が上がります」「省エネにして下さい」と放送されていますね。
もちろん、省エネにして、電気代も節約したいけど、実際どうすればいいのでしょうか?
テレビでは…
「部屋の中で服を重ね着して下さい」「エアコンの設定温度を下げて下さい」「エアコンから石油ストーブにして下さい」「厚手のカーテンをしめて下さい」などと伝えているのをよく目にします。
皆さんはどのように冬の寒い室内を温めていますか?
WHO(世界保健機関)によると、2018年11月、冬の住宅の最低室内温度として「18度以上」を強く勧告しています。高齢者や小児に対してはもっと温かい室温が推奨されているのです。こういった指標があるのをご存知でしょうか??
慶應義塾大学の伊香賀教授が委員会幹事を務める国土交通省の調査によると、平均年齢57歳の住居2000戸を調査すると、
居間では6割、寝室・脱衣所に至ってはなんと9割もの家が18度に達していなかったそうです。
廊下・脱衣所の平均値は約12度!!居間でも16度!!という驚きの結果が出ています。
部屋の中で厚着をしても実は体は温まっていません。
吸う空気を温めることで、体が芯から温まります。
洗面、脱衣、お風呂も寒くしては駄目です。
ヒートショックで亡くなる原因になってしまいます。
「日本の家は寒い」と世界から言われています。
「廊下・脱衣所が12度、あたためているはずの居間が16度」という数字から見ても、確かに寒いと言わざるを得ないですよね。
まだまだ日本人は、「家の中が寒くても冷暖房費を使わないのが美徳」だなんて思っていませんか?
積極的に暖房をすることで、電気代金の節約とはいきませんが、家族が風邪をひきにくかったり、家のカビが生えにくかったり、ガラスの結露が減ったり…
他にも、温かく暮らすことによって、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎が明らかに改善したとの研究結果もでています。
色々な物の値上げが続く厳しい状況ではありますが、暖房器具を適切に使うことで、家族の健康が守れたり、ぐっすりと質のいい睡眠がとれたり…と色々なメリットがまだまだあるんです。
厚手のカーテンよりもシャッター付のサッシの場合は、シャッターを下ろしてください。
その際は、厚手のカーテンを開けると、放射冷却が止まるので暖かくなり、ガラスの結露も防げます。
また、石油ストーブよりもエアコンを使ってほしいです。空気も綺麗ですし、火災の原因も防げます。
エアコンだけじゃあったかくならないんだから仕方がないでしょ!と仰る方は、ぜひ今一度、冬の過ごし方を考える良い機会にしてほしいと思います。
電気代金ももちろん大事ですが、それ以上にヒートショックや、家族の健康を一番に考えて下さい。
そのためのあたたかい住まいづくりは、ぜひご相談ください。
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