高気密・高断熱にクローズアップ

玄関から心地いい


初回のココテクでは、【 快適温度 】について少し掘り下げていきたいと思います。

見学会で初めて弊社のお家にお越しいただいたお客様が皆さま驚かれるのが、玄関からとっても心地のいい適温空間になっていることです。真夏でも真冬でも、ホッとするちょうどいい温度。疲れて帰ってきてもいつもお家は変わらずに適温空間なのです。





どうやったらそんな風に過ごせるの?

その秘密は、最近よく聞く“高気密・高断熱”な家が関係しているのです。
簡単にご紹介をさせていただければと思っておりますので、どうぞお付き合いください。

気密?断熱って?


最近では、テレビのCMでもよく耳にする “高気密・高断熱” な家。みなさんどんな印象をお持ちでしょうか?
私自身、家を建てる前に高気密・高断熱な家についてどんなイメージを持っていたのか、思い返してみました。

◉高気密ということは、気密がいい家ということだろうから…

▷ 実家(築40年の木造住宅)みたいに隙間風なんて入ってこないだろうし、冬は暖かく過ごせるのかなぁ
▷ なんとなく窓が小さくて暗そうなイメージ
▷ 密閉率が高いということは、室内の空気がちょっと悪そうかなぁ


そして、高気密といつもセットでついてくる高断熱の印象はというと、
◉高断熱ということは、断熱がしっかりされている家ということだろうから…

▷ 冬は温めた室温を保ってくれそうだなぁ
▷ 夏は強い日差しの熱を遮って、涼しく過ごせそうなイメージ
▷ 見えない構造のことだからよく分からない

こんな感じの印象でした。

そしてどちらに関しても、全く知識が無かった私は、とにかく専門的な内容だろうし、難しくて聞きづらいなぁ。それにきっと聞いても分からないだろうなぁ。とかなりハードルが高いイメージを持っていました。


皆さんはこんな私の印象に共感してくださる方が多いでしょうか?

それとも、そもそも性能にこだわる家づくりをしている弊社にご興味をもって下さっている皆さんなら、高気密・高断熱のあれこれはもちろん知ってるよ~と仰る方も少なくないかもしれません。

でもでも…今回は私のように全くお家の性能についてご存知ない皆さんにもご紹介できたらという想いで、基本的なところからお話させていただきますので、後者の皆さまには申し訳ありませんがお付き合いくださいませ。



温度差のある家だと…


では、どうして【高気密・高断熱の家】がいいのか少しご紹介していきたいと思います。
実は、国土交通省からもいろいろと分かりやすく説明をしている資料が公開されています。
少しご紹介させていただきます。

2020年7月一般財団法人ベターリビング


☝今お住まいのお宅では、これから寒くなってくるとこんな生活をされていませんか?

【子育て世代の皆さんですと…】
・夜3時間おきの授乳とおむつ替えが寒くてママも赤ちゃんも辛いよ~
・朝一番の寒~いキッチンでのお弁当づくりが苦痛
・寝相が悪いのですぐ布団を蹴ってしまい子供が風邪ばかり引いている



2019年2月国土交通省スマートウェルネス住宅等推進事業調査(室温と血圧・活動量・諸症状等の分析から得られつつある知見を速報)

・居間の平均室温(在宅中):16.7℃
・脱衣所の平均室温(在宅中):12.8℃

☝2年前のデータを見てもまだまだ寒い家に住んでいる方が多いことが見てとれますね。特に脱衣所!10℃以下の家も結構多いです!これはさすがに寒過ぎます~
先進国で比較すると日本の住宅はまだまだ室内温度が低いと言われていますが、事実のようですね💦


こういった気密と断熱性能が整っていない家に住んでいると…
こんな資料も出ています☟

日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン2014 / (一社)日本サステナブル建築協会2019.2


今はまだ血圧なんて…とお思いかもしれませんが、10年後20年後も見据えた家族の健康を家づくりのタイミングで考えることはとても大切なことだと思います。ご夫婦の老後のためだけでなく、小さなお子様にとっても、室内温度が一定でないことは、体への負荷が心配ですよね。




☝こちらはよく言われている、冬場の入浴時にヒートショックのリスクが上がり、事故に繋がってしまうというケースです。
年間約19,000人!の方が入浴中に急死されているというデータは驚きですね。

ご存知の方も多いと思いますが、気密・断熱性能が整っていない家では、脱衣所は暖かくし、高温での長めの入浴は危険ですので皆さんもいま一度お気をつけてお過ごし下さい。



ここまで、自宅で普通に暮らしているだけなのに、温度差があることでこんなにもリスクがあり、家族の健康が脅かされることがわかっていただけたのではないでしょうか。
では、ainoa.lifeくらはし建築のこだわりの高気密・高断熱の家だと、どんな暮らしが送れるのかご紹介させていただきます。

冬23℃ / 夏27℃ の適温空間


ainoa.lifeくらはし建築では、夏は27℃の冷房、冬は23℃の暖房で快適に暮らせるお家をご提案しています。
※冷暖房が必要のない季節を除いて、一度つけたら基本的にはシーズン中ずっとエアコンは付けたまま過ごします。
(☝ココは多くの皆さんが驚かれるポイントです!)

ママしかいない平日の昼間も我慢しなくていいんです◎
外出時もエアコンはそのままで大丈夫ですよ~とオーナー様にはお伝えしています。





◉夏27℃・冬23℃の空間がず~っとご家族を包み込んでいる暮らしが叶うということは…

① 一年中、裸足で薄手の夏用部屋着のまま暮らせます
② 家中の空間が一定(±2℃以内)に保てることで、からだへの負担も少なく、家族の健康も叶う
③ 洗濯物の量も減る(部屋着や寝具が薄手なので)
④ でも光熱費は今アパートで支払っている額よりもきっとお得!



☝WHOからも寒さによる居住者の健康を守るための指標として、この様な数字が発表されています。

※18℃以上▶家の中の最低推奨温度 とされています。

こういったデータからも、弊社の場合は、真冬も家じゅうが23℃で暮らせますので、ご安心いただけると思います。



実際に私もオーナーのひとりなのですが、ainoa.lifeくらはし建築の家に住むようになってから、家で厚着をして肩が凝ったり、リビングからトイレに行くのも寒くて嫌なんてことも無くなりました。家の隅々までが適温であることで家事をする時も体が軽いんです♪




実際に暮らしてみて感じたココおすすめっ!というところがまだまだたくさんありますので、少しずつ性能のご紹介をしながらお話していけたらなと思っています。

両方セットでないと意味がない


高気密・高断熱は必ずセットになります。どちらかだけが性能が良くても意味がありません。
まずは弊社がおつくりしているお家の性能について掘り下げてご紹介します。

気密はC値!

C値とは、家の気密性(隙間の量)を示す指標。家全体にある隙間面積を延べ床面積で除した値。
この数字が小さいほど気密性能が高いことを表しています。

▷この説明をさらに嚙み砕いてみると…
(延べ床面積)=生活空間としての室内の面積(床の広さ)
(隙間面積)=外壁・窓サッシ・コンセントやエアコンの穴などから外気が入り込む隙間の量


今現在、C値の測定義務はなく、各住宅メーカーが全棟で実施しているかは、定かではありません。
でも、性能に自信のある弊社では、もちろん第3者機関に依頼をして、必ず全棟 (新築物件)で測定を行っています!

ちなみに、過去5年間の弊社平均値は C値0.15㎠/㎡ です。
分かりやすく言い換えるとすれば、家じゅうの隙間の量が、名刺の約半分程しかないという高気密な状態を表しています。





– 参考までに –
一般的に高気密住宅と呼ばれるハウスメーカーさんが出している基準値を調べてみても、C値1.0以下なら高気密住宅と言ってもいいのかなぁといった現状のようです。

例)・Aホーム(C値0.47)・Bハウス(C値/0.73)
 ・C工務店(C値/0.59)➜ 言い換えると、家じゅうの隙間の量が、はがき約0.6枚分の状態 (建物45坪の場合)



– 高気密・高断熱住宅先進国のヨーロッパでは –
C値0.2~0.3㎠/㎡という高い基準を設けています(パッシブハウス)

この数字を言い換えると、家じゅうの隙間の量が、名刺約1枚分の状態を表しています。





◉ここでもう一度思い出してください
弊社平均値は、 C値0.15㎠/㎡ です!
ヨーロッパ基準もクリアしていますよ~
つい先日のお宅では、C値0.07 ㎠/㎡ でした! (なんと消しゴム約1個分の隙間しかありません!)



隙間がどの程度小さな家を弊社がつくっているのか…伝わりましたでしょうか?

続いては、セットの断熱についてです☟

断熱はUA値!

UA値とは、建物内外の温度差が1℃の場合の部位ごとの熱損失量の合計を外皮などの面積の合計で除した値。
分かりやすく言い換えると、家から逃げていこうとする熱量のことを言います。この数字が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能が高いことを示します。


ちなみに、断熱を表す値には政府がH28年度に出した「建築物省エネ基準法」によって基準値がエリアによって決まっています。
弊社の施工エリアである愛知県は、「6地域」となりますので…





政府の基準値は
▶UA値 0.87W/㎡K

弊社の平均値としましては、

▶ UA値 0.41 W/㎡K 

となっています。 でもこの数字だけ見ても、正直よく分からないですよね~💦

断熱に関しては、他にも基準となる数値がありますので、簡単にご紹介させていただきます。
どうしても難しい数字ばかりで申し訳ありません…

①ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準
▶UA値 0.60 W/㎡K

②HEAT20
▶(G1)UA値 0.56 W/㎡K
▶(G2)UA値 0.46 W/㎡K
▶(G3)UA値 0.26 W/㎡K


①②についてはまた後日詳しくご説明をしていきたいなと思っていますが、政府の基準よりも高い数値がいろいろあるんだなぁ。
今後他の先進国のように、もっと高い水準の家が求められていきそうだなぁと思っていただけたのではないでしょうか。


色んな住宅メーカーさんも断熱に関しては数字を出していらっしゃると思うので、まずは確認をしてみて下さい。
そして、どうやってその数字を出すために工夫をしているのか?そこが各会社さんによって違ってくると思いますので、数値だけでなくしっかりと中身も確認されることをおすすめします!


弊社はまさにそのナカミの部分にこだわりを持っているからこそ、安定した高断熱な家がつくれているのです!
そのナカミについては、また別の記事でもう少しご説明をしていけたらな…と思います。
(いろいろな工夫が詰まっているので今回は収まりませんでした💦)


最後に…

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
どうしても数字でしかお伝えできない部分もあり、分りづらいところもあったかと思いますが、少しでも高性能な家の良さがお伝えできていれば…うれしく思います。




まだまだ詳しくご説明をするには長くなりそうなテーマが多いので…次回へとつづきます~


※性能についてのお話をもっと詳しく聞きたいよ~とお考えのお客様には、各見学会や相談会へのご参加がおすすめです。
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