“C値0.15″って何がスゴイの?家のスキマが少ないと暮らしはどう変わる?

岡崎市のくらはし建築が施工した高気密高断熱住宅の吹き抜けのある明るいキッチン

こんにちは、岡崎市の工務店 くらはし建築の鍋田です!

最近、なんだか気温差が大きい日が多いですよね。特にこの時期悩ましいのが、朝晩の温度差。
「昨日はあんなに暑くて寝苦しかったのに、今朝はちょっと肌寒い…」なんてこと、ありませんか?
うちの娘も、夜寝るときは暑そうに汗をかいて布団を蹴飛ばしているのに、明け方になると私の布団に「さむーい!」と潜り込んできたりして、おかげで私は寝不足気味です😓

気温差が悩ましい毎日…それ、家の「スキマ」が原因かも?

こんな風に、季節の変わり目やちょっとした気温の変化で、お家の中の快適さが大きく左右されてしまう…。
実はそれ、お家の「スキマ」が影響しているのかもしれないんです。

「え、スキマ?うちの家にそんなにスキマなんてあるの?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。

最近よく耳にする「高気密高断熱の家」。
言葉は知っていても、「具体的に何が良くて、私たちの暮らしにどんな良いことがあるの?」と、ピンと来ていない方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな快適な家づくりの大切な鍵となる「C値(シーチ)」という言葉に注目してみましょう。
この「C値」という数値が小さいと、あなたの毎日の暮らしが、そして家族の笑顔が、どのように変わっていくのか…一緒に考えてみませんか?

C値って一体なに?なぜそんなに大切なの?

さて、いきなり「C値」と言われても、なかなかイメージが湧きませんよね。
このC値とは、簡単に言うと「お家全体にあるスキマの面積(㎠)を、お家の延床面積(㎡)で割った数値」のこと。
つまり、「床面積1㎡あたりに、どれくらいのスキマがあるか」を示しています。
この数値が小さければ小さいほど、そのお家はスキマが少なく、「気密性が高い家」ということになるんです。

「うちの家、スキマなんてそんなにないと思うけど…」と感じるかもしれません。
でも、目に見えないような小さなスキマでも、家全体で集めると、意外と大きな面積になることがあるんです。
例えば、C値が5.0㎠/㎡の家(ひと昔前の一般的な住宅の平均値と言われています)で、延床面積が120㎡(約36坪)だとすると…
家全体のスキマの合計は、なんと600㎠!これは、「官製ハガキ約4枚分」ものスキマが、家の中に空いているのと同じことなんです。最近は「高気密住宅」という言葉もよく聞かれ、C値1.0㎠/㎡以下を目指す会社も増えてきました。それでも、同じ条件で計算すると「官製ハガキ約1枚弱(約120㎠)」のスキマがある計算になります。
もし、家の壁にハガキほどの穴が空いていたら…ちょっと驚きませんか?そこから熱も湿気も、そして外の騒音だって出入り自由になってしまいます😢

では、私たち、くらはし建築の家はというと。

くらはし建築では、全棟で気密測定を実施し、その平均C値はなんと【0.15㎠/㎡】という数値を実現しています。
先ほどと同じ120㎡のお家で計算すると、家全体のスキマの合計は、わずか【18㎠】
これは、例えるなら「切手約2枚分」ほどの大きさです。

官製ハガキ約4枚分や約1枚分と比べて、切手約2枚分…。
この「スキマの小ささ」の違い、イメージしていただけるでしょうか?

この驚くほど小さなスキマこそが、一年を通して快適で、省エネで、健康的な暮らしを実現するための、私たちの家づくりの大切な基礎となっているのです。

なぜ「スキマの小ささ=気密性の高さ」が、そんなに重要なのか。

1「計画的な換気が正しく機能するため」

今の家は、24時間換気システムの設置が義務付けられています。これは、窓を開けなくても家の中の空気を新鮮に保つための大切な仕組み。
でも、お家にたくさんのスキマがあると、そこから汚れた空気や湿気が勝手に入ってきたり、逆に計画通りに汚れた空気が外に出ていかなかったりして、換気システムが本来の力を発揮できません。
せっかく高性能な換気扇をつけても、効果が半減してしまうなんて、もったいないですよね。

2「断熱性能を最大限に活かすため」

いくら壁の中に分厚くて良い断熱材を入れても、スキマだらけでは、そこからどんどん熱が逃げたり、外の暑さや寒さが侵入してきたりします。
まるで、冬に暖かいセーターを着ていても、ボタンをかけ忘れていたらスースーして寒い…というのと同じイメージです。
断熱材の性能をしっかり引き出すには、気密性の高さが不可欠なんです。

3「快適な室温を効率よく保つため」

スキマが少なければ、外の暑さや寒さの影響を受けにくくなり、エアコンなどの冷暖房が格段に効きやすくなります。
一度快適な温度になれば、それを長く保つことができるようになるのです。

「でも、スキマがないと息苦しくなったりしないの?」
そんな心配をされる方もいらっしゃるかもしれません。
ご安心ください。気密性を高めることと、「計画的に空気を入れ替えること=換気」は、必ずセットで考えられています。
無駄なスキマをしっかりなくすからこそ、換気システムが設計通りに働き、常に新鮮でキレイな空気を家中に届けることができるようになるのです。

では、実際にスキマが少ない「高気密な家」で暮らすと、私たちの毎日はどのように変わるのでしょうか。

くらはし建築の注文住宅で、梅雨時期でも快適に室内干しをする女性。高気密高断熱な家の計画換気により、洗濯物もカラッと乾きます。

スキマの少ない家で叶う、ワンランク上の暮らしとは?

「あれ?なんだか家中が心地いい!」そんな毎日が当たり前に

真夏日、外から帰ってきた瞬間のムワッとした熱気、感じたくないですよね。高気密な家なら、玄関を開けたときから室内の空気がひんやりと保たれていることも。冬の朝も、布団から出るのが辛くなくなるかもしれません。リビングはもちろん、廊下や洗面所、トイレといった場所でも大きな温度差を感じにくいので、ヒートショックのリスクもぐっと減らせるでしょう。よく聞く「エアコンだけで家中快適」というのも、この高い気密性があってこそ、より現実的になる話なんです。

梅雨の寒暖差で寝相の悪い女の子。布団をけとばしている。親は心配で、何度も起きてしまうので、睡眠の質にも影響。

「気づけば、光熱費がこんなにダウン!」家計にも嬉しい変化が

冷暖房が効率よく効き、一度快適になった温度が長持ちする。これは、エアコンの無駄な運転を減らせるということ。結果として、毎月の電気代の請求書を見て「お!」と嬉しくなるかもしれません。エネルギー価格が気になる今、将来を見据えても安心できるのは大きなメリットですよね。

「お家の空気がキレイって、こんなに気持ちいいんだ!」家族の健康もサポート

計画換気システムが設計通りにしっかり働くことで、窓を頻繁に開けなくても、家の中は常に新鮮な空気に入れ替わります。花粉やPM2.5といった外からの汚染物質の侵入も抑えやすくなりますし、壁の中の結露やカビの発生も抑制。アレルギー体質の方や小さなお子さまがいらっしゃるご家庭では、特に安心できるポイントではないでしょうか。深呼吸したくなるようなクリーンな空気環境、実現したいですよね。

「家の中が静かだと、こんなに集中できるんだ!」暮らしの質も向上

気密性が高まると、嬉しいことに遮音性もアップする傾向があります。外を走る車の音や、近隣の生活音などが気になりにくくなるので、室内がより静かで落ち着いた空間に。読書や趣味の時間、在宅でのお仕事など、集中したい時にもきっと役立つはずです。

「そんな快適な家、どうすれば手に入るの?」そのヒミツは…

ここまで読んでいただいて、「そんな理想的で快適な暮らし、本当に実現できるの?」と思われたかもしれません。
ハウスメーカーを検討する際に、パンフレットやウェブサイトを見ているだけでは、なかなかその本質はなかなか見えずらいものです。

高性能な家づくりで大切なのは、良い材料や最新の設備を選ぶこと…だけではありません。
実はもっと地道な、完成してからは見えなくなってしまう部分での、「丁寧な作業の積み重ね」が何よりも重要なんです。

例えば、壁の中に入れる断熱材の施工方法ひとつをとっても、ほんの少しの隙間ができてしまうだけで、そこから熱が逃げたり、壁の中で結露が起きたりする原因になり得ます。
窓を取り付ける際の気密処理も、ほんの数ミリのズレや手抜きが、お家全体の気密性能を大きく左右してしまうことも。

そこには、図面だけでは表現しきれない、職人さんの長年の経験と技術、確実な現場管理、そして「良い家をつくりたい」という家づくりに携わるすべてのスタッフ・職人の真摯な想いが込められています。
ただ単に「マニュアル通りに作れば良い家ができる」というほど、家づくりは簡単なものではありません。
パンフレットの数値だけでは伝わりきらない、家づくりの奥深さが、そこにはあるのです。

 

"丁寧な作業の積み重ね"がわかる、くらはし建築の構造見学会。スタッフが参加者にC値や気密について解説中。

最後に…快適な家づくりのヒントは、意外なところに隠れているかも。

私たち、くらはし建築は、お客さまが一年を通して心地よく、健康に、そして何よりも安心して笑顔で暮らせる家づくりを、心から目指しています。
そのために、完成してからは見えなくなってしまう断熱や気密といった部分にも、一切の妥協を許さず、一棟一棟、誠実に、真摯に向き合っています。
お客さまにお伝えしている「C値0.15㎠/㎡」という平均値も、特別なことをしているわけではなく、日々の丁寧な仕事の結果のひとつに過ぎないと考えています。

なぜ、そこまで目に見えない部分にこだわるのか?
それは、お家が完成してお引き渡しをした後、何十年という長い時間が経ったときにも、「この家にして本当に良かった」と心から思っていただきたいからです。

もし、あなたが今の住まいの快適さに少しでも疑問を感じていたり、家のスキマや気密性についてもっと深く知りたいと思われたなら、ぜひ色々な情報を集めてみてください。
家づくりの世界は奥深く、知れば知るほど新しい発見があるはずです。

大切なのは、「なんとなく良さそう」ではなく、「なぜ良いのか」「自分たちの暮らしにどう影響するのか」を納得して家づくりを進めること。
そのためには、少しの手間と時間をかけて情報を集め、ご自身の目で確かめることが、後悔しない家づくりの第一歩になるはずです。

このブログが、あなたの快適な家づくりのために、少しでもお役に立てたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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